病気や怪我などで入院や通院をしている患者は、自分自身の身体に不安を抱いているものだ。
特に重篤な病気であればあるほど、なかなか終わりの見えない治療に対して、不安やストレスを抱えているのである。
そのような患者と一番接する機会が多いのは看護師だ。
看護師と患者のコミュニケーションにおいて必要な事は、患者が安心できるような声かけを看護師が常に意識することである。
病気や怪我で入院している患者は不安を抱えながら毎日を過ごしており、治療やリハビリの辛さ、身体の痛みなどで肉体的にも精神的にも不安定な状況になることが多いのだ。
看護師は患者の状態の変化を見て、症状に対して対医療的支援を行うことが業務である。
しかしながら、医療的なアプローチと同じくらい大切な役割としては、患者のストレスや不安を受け止めながら精神的な支えとなることなのだ。
病気の治療には患者自身が病気と闘う気持ちを持つ事が大切であり、気持ちが落ち込んでしまうと病気の治療にも良い影響を与えないことが多いのである。
看護師が患者の精神的な支えとなるためには、まずは患者に信頼してもらう事が必要だ。
患者の不安に寄り添うコミュニケーションを日々図る事で患者は看護師を信頼していき、会話の中で不安を解消したり安心感を抱くようになるのだ。
信頼している看護師には、身体の辛い症状や治療への不安などを本音で話せる。
患者とのコミュニケーションの中で体調の変化や精神的な落ち込みなどに気付く看護師は多く、日々の治療にはその気付きが大きな役割を果たすこともあるのである。